121 商標登録を受けるメリット
商標登録を受けるメリットは、その商標登録出願の時に指定した商品や役務に、独占排他的に使用することができ、それが保護されるということだけではありません。
その商標を、マーケティング戦略として積極的にブランドとして育てることもできるのです。優れたコピーライトで宣伝・広告されるブランドは、マーケティング・コミュニケーションの効果を極めて高いものにします。商標法第一条
の業務上の信用をさらに獲得し続ける一方で、マーケティングのブランドとしての価値を高めることができるのです。企業間のM&Aに際して、企業価値を測るのに、株の時価総額だけでなく、ブランド価値も高く加算されるケースが報道されています。
これは、その商品を必ず買ってくれるファンや固定客、その役務を必ず利用してくれるファンや固定客とそのブランドを一体と見なせるからです。こうして、そのブランドがその分の売上げ業績を期待させるからです。
さらに、その商品や役務の事業が成長し、発展するに伴い、そのブランドが著名なレベルになれば、他人の登録出願商標と広い意味でも混同を生じれば、審査で拒絶されます。他人の出願を排除して保護することが可能になります。さらに、防護標章登録
によって、例え商品やサービスが非類似の範囲であっても、他人の使用と混同を生じることから保護することが可能になります。
商標登録を受けるメリットは、このようにしてブランドの誕生から発展するまで、マーケティング戦略の中でそのブランド価値を独占排他的に保護し続けることができることです。